格納容器の温度上昇によるリスクは非常に深刻です。熱中症をはじめ、格納容器の噴出により人的被害、漏洩事故に対しても対策を講じることが重要です。
●室内は狭い空間ですが、コンクリート床付近が一番温度が低く、まずはこの付近に格納容器を置くことをお勧めしています。
下記画像は、
2024年8月10日のデータです。
・時刻、14:30
・降水量、0㎜
・外気温、29.1度
・風速、0.5m/s
・計測機器、スイッチボット温度センサー
●ウェザーカバー付き吸気口には、非常に目の細かな引火防止網(40メッシュ)が有り、埃などで目詰まりしていないかご確認ください。汚れたまま使用することは、室内の空気や可燃性蒸気が滞留し、適切な空気の入替不足になります。また、静電気や火花によって引火する可能性が高まります。
●屋根や壁に遮熱塗料などの施工することで、太陽光の反射率を高め、建物内の温度を下げる効果や、室内の快適性を向上させる効果が期待できます。
●屋根に定期的に冷水を散布することで、直射日光の熱を吸収したり、室内の温度上昇を抑える効果が期待できます。
●防爆冷蔵庫やエアコン、吸気口から冷風を送り込むことで室内の温度や格納容器の温度上昇を抑制する効果があります。
以上の対策を組み合わせることで、一斗缶の熱膨張以外にも危険物庫の快適性を向上させ、作業者のリスクなども軽減を見込まれます。
どの方法が最適かは、予算や施工の容易さ、効果を考慮して選んでいただくと良いかと思います。